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《竹山 美紀》 #0017 アーティスト・イン・レジデンス制度にて和紙の産地を巡りながら作品制作を続けている竹山 美紀さんに一問一答しました。

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アーティスト・イン・レジデンス制度にて和紙の産地を巡りながら作品制作を続けている竹山 美紀さんに一問一答しました。

Q. お名前を教えてください。
A. 竹山美紀です。

Q. 生年月日を教えてください。
A. 1988年4月28日生まれです。

Q. 出身学校を教えてください。
A. 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻です。

Q. どのような高校生でしたか?高校生の時何をしていましたか?
A. 吹奏楽部に所属していました。幼い頃から美術が大好きで、当時は建築やインテリア方面も視野に入れていました。
ただ、中学生の頃から自律神経失調症を発症していて休み休み学校に通う生徒でした。

Q. 東京芸術大学を目指すきっかけやできごと、理由等を教えてください。
A. 高校卒業後、青山学院大学総合文化政策学部へ入学しました。そこで芸術学やアートマネジメントのほか精神分析学、哲学、言語学などの視点から芸術を学びました。その過程でもともと好きだった表現する側になる決心をし、在学中に美大受験を行いました。
平日は会社に勤めて週末に作家活動を行う事も検討しましたが、数年間は自己と向き合ったり作品制作をする時間ができる限りたくさん欲しいと思って受験を決めました。

Q. 在学中にやっていたこと、考えていたこと、学んだことを教えてください。
A. 3年半ほどは油絵を描いていて、その後いろんな素材を試す過程で小さな頃にちぎり絵で使っていた和紙を使うようになりました。現在も和紙を素材として作品を制作しています。
油絵を描いていた頃は、なにをしていいかわからず戸惑っていました。和紙に惹かれてからは和紙から見えてくる世界を知りたくなって、次第に産地も巡るようになりました。

Q. 学部を卒業してからの進路(キャリア)を教えてください。
A. ますます和紙の美しさに惹かれ、卒業してからも和紙の産地を巡りながら作品制作を続けています。作品制作の他、インテリアや雑貨類の制作も行うようになりました。
現在はアーティスト・イン・レジデンス制度にて茨城県大子町に滞在しています。

Q. 和紙の魅力を教えてください。
A. 和紙の中でも特に、手漉きで国産の原料でできたものに惹かれてきました。和紙には、視覚的な美しさや、自然のサイクルを上手に利用した人間の歴史など目に見えない部分での魅力の両面があるように思います。
たとえば、長年の職人さんは出来上がった和紙一枚を見れば、その紙がどの工程をどんな気持ちで向き合ってつくられたかがわかるそうです。さすがに私はそこまではわかりませんが、制作中にひとり静かに和紙に触れていると、土地や日々の作業に対する深い愛情、紙漉きを楽しむ心のようなものが伝わってくるように思う時があります。
またきっとそれは、和紙を誰かに手渡すときの、そっと大切そうに和紙を手の上へ乗せる仕草を見ると、私だけでなく多くの方々にも伝わっているものではないかと思います。
いろんなものがどんどん丈夫で壊れないものに変化している時代だからこそ、和紙のように繊細な仕草を促すものもきっと役割りがあって、本来和紙のように繊細な身心や自然への向き合い方を教えてくれたり、救ってくれる面があるのではないかと思っています。
私自身もそんな和紙や和紙に携わる方々に救われてきました。

Q. アーティストインレジデンスとはなんですか?
A. アーティスト・イン・レジデンス(Artist-in-residence program)とは、アーティストが一定期間ある土地に滞在してリサーチや作品制作を行う事や、それを支援する事業のことです。

Q. アーティストインレジデンスの募集はどこで見つけましたか?どのように情報を得ましたか?サイト等あれば教えてください。
A. 今回は他の作家さんから紹介で行う事になりました。国内のアーティストインレジデンスをまとめているサイトもあるので、URLを添付しておきます。http://air-j.info/

Q. 今後したいことは何ですか?
A. 私にとって作品制作とは静かに自己の内面を見つめる作業ですが、同時に自分が美術を好きになったのは周りの人たちのおかげだと思っています。小さな頃から描く事が好きで、さらに褒められて、そして巨匠の絵を見て感動して、絵そのものにも長い歴史があります。これからもいろんな事がまわりの人たちのおかげだったと気がついていく時間がまだまだ流れていくのではないかと思っていて、生み出すものすべては自分にとって広い意味で恩返しになっていくのではないかと思っていますし、またそうしていきたいです。

Q. 作品制作をし続けながら、生活をしていくことに不安や葛藤はありますか?
A. まだまだ収入は不安定なので心配になる時はあるのですが、長期的な見方をすれば現状はそれなりなのかなと思います。

Q. 在学中にやっておけばよかったと思うことはありますか?
A. 好奇心やより自由になるために身につけようとした知識でこだわりがいっぱいになってしまって、それがやりたい気持ちを逆に殺していた部分がありました。恥ずかしくても、小さなころのように直球で好きな事をしたいのであれば真っ直ぐで良くて、そうしたらそのうちたくさんの気づきがあって、それを素敵だと言ってくれる人が現れたりもして、進んでいける事に気がつき始めました。

Q. 過去または現在で影響を受けたものはありますか?
A. 小学4年生のときにイリヤ・カバコフのインスタレーションに衝撃を受けたのは、この道に進む大きな理由のひとつになりました。
また、小さな頃から習っていたピアノやバレエ、学校の勉強も今に繋がっています。青大在学中は教授たちの授業が本当に大好きで、また美術の道を進む勇気もいただきました。芸大はそれまでとはまた違って、自分と向き合って制作するたくさんの時間をいただきました。

Q. 気分転換は、どうしていますか?
A. 一番よく取る方法は、単純に誰かと会ったり電話などでたわいもない時間を過ごす事です。
レジデンス中は新鮮な空気を吸いながら草むしりをしていたら、自然とご近所のおばあちゃんと少し会話が生まれました。また、他の滞在作家さんとごはんを一緒に食べたり、ボードゲームをしたりと楽しみました。

Q. 衣食住、生活で気をつけている事や、好きな事を教えてください。
A. 一日中同じ作業をしていると体も考えも凝り固まりやすいので、行動も考えも幅広く取り入れてみるように心がけています。
友達とお買い物、映画も普段観ないジャンルも勧められたら観てみたり、川辺でキャンプ、人生初のバンジージャンプと、好奇心のままにしています(笑)
そうする事で食わず嫌いだったと気がついたり、最初の判断と正反対の意見が結果として自分らしい選択だったなんて事もあったりもして心がほぐれます。
出かけない日もお気に入りのピアスを付ける事が好きです。

Q. 今行っていることのSNSやURL等ありましたら教えてください。
A. HP:www.mikitakeyama.com
facebook:
https://www.facebook.com/miki.takeyama

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ありがとうございました!

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