カフェでバイトをしつつ、フリーで演奏活動や平面作品の制作をしている神 貴尋さんに一問一答しました。
Q. お名前を教えてください。
A. 神貴尋
Q. 生年月日を教えてください。
A. 1992年11月17日
Q. 出身地はどこですか?
A. 埼玉県深谷市です。
Q. 出身学校を教えてください。
A. 伊奈学園総合高等学校 筑波大学芸術専門学群構成先行総合造形領域
Q. どのような高校生でしたか?高校生の時何をしていましたか?
A. 今もですが、繊細で傷つきやすいタイプでした。
美術部で油絵を描いたり、文化祭に向けて色んなオブジェや大きな絵を作っていました。
Q. 美術大学を目指すきっかけやできごと、理由等を教えてください。
A. 芸術の分野で進んでいきたいというぼんやりとした志は小学生の頃からありましたが、「どうやって食っていく?」という内外から問いに答えられず、無難な専攻を選びましたが、受験期になって病気が見つかり一年休学することになりました。その休学期間に「やっぱり好きなことやらないともったいないな」と考え直し、美術部に入ってその方面の進路に向けて歩き始めました。
Q. 筑波大学芸術専門学群構成専攻総合造形領域にはどんな志しをもった学生が多いですか?また、授業内容はどういったものが多いですか?
A. 専攻の枠にはまらない人が集まっているようなイメージでした。自分に合った表現手段をそれぞれ好きに拓いている感じです。卒業後の進路は千差万別で、アートワールドとの距離は人それぞれでした。立体造形、メディアアート、パフォーマンスなど横断的に触れて、表現の基礎的な部分とバリエーションを広げるような授業の構成、といった印象です。大喜利のように新しいアイデアを持ち寄るような授業も印象に残っています。
Q. 在学中にやっていたこと、考えていたこと、学んだことを教えてください。
A. 洋画専攻で入学しデッサンを磨いたのち、アカデミックな油画の授業の先にやりたいことを見出せなくて、どうせ大学にいるなら広く分野を見渡してみたいと思い、構成専攻総合造形領域というところに移りました。
ボールペンを使って細密なドローイングをしたり、分解した機械部品を使ってコラージュしたり、授業ではいろんな分野のものを履修してみました。
一方でサークルでは中南米の民族楽器(ケーナ)を、加えてもともと習っていた中国の民族楽器(二胡)の演奏に励んでいました。
Q. 学部を卒業してからの進路(キャリア)を教えてください。
A. カフェでバイトをしつつ、フリーで演奏活動や平面作品の制作をしています。
展示会場で演奏、というように掛け合わせることもありました。
Q. 今してることを教えてください。
A. 自分の中で別々だった音楽の分野と美術の分野を一緒に活かした、自分にしかできない表現領域を模索しています。その中で楽器作り、サウンドアートというキーワードをもとに見聞を広げています。
時には旅に出て、遠くでその分野をはじめとして色んな人に会ったりしています。
Q. その職業(仕事)を選んだきっかけを教えてください。
A. 演奏は趣味のつもりでやっていたことが、聴いてくれた人から依頼をいただくようになって、流れに乗るように始めました。成り行きでやっていることが多く、実はこうしたいという意思は小出しにしてきた感はあります。
Q. 今後したいことは何ですか?
A. 楽器創り/作り、音創り/作りなど。
もう少し表現領域に軸足を見出したい。
Q. 在学中にやっておけばよかったと思うことはありますか?
A. 休学して旅に出たりとかしても良かったんじゃないかなと思っています。
私の専攻は美術だ、と思って進路を考えなくても良かったように思います。
羽目外した制作体験や実験的な姿勢はもっとあって良かったなと思っています。
Q. 芸術や美術だけで食べていくことは難しいと感じますか?またその理由も教えてください。
A. どんなエリアに身を置くかで如何様にも変わってくるかなと思いますが、
こだわりを堅持しすぎたり、我を張ろうとすればするほど難しくなると思います。
自分の力が活きる範囲をみずから限定していることになってしまうからです。
ライスワーク(食うための仕事)とライフワーク(人生で実現したいことのための仕事)を分けて考えても良いと先生はよく言っていました。
Q. 過去または現在で影響を受けたものはありますか?
A. 二胡の師である父の演奏は音感の基礎的なところを作ってくれたと思っています。また、初めて絵を進路に据えたいと思ったきっかけはNARUTOの作者・岸本斉史さん。先住民族の伝統的な絵画、クラフト、装飾、音楽、衣装などあと、ワールドワイドな楽器の掛け合わせをしている音楽には好きなものが多いです。その他平面作家さんではイラストレーターに近い人によく惹かれます。
Q. 気分転換は、どうしていますか?
A. 大なり小なりの旅に出ることが気分転換にもなっています。映画を見たり、友達に会うことも良いです。考えるのをやめて寝ること、珈琲を飲むことも。
Q. 衣食住、生活で気をつけている事や、好きな事を教えてください。
A. より自然に近い衣食住をいただくこと、買うもの使うもの食べるものをその影響や行く末まで考えて選ぶこと。できる範囲で。
Q. 今行っていることのSNSやURL等ありましたら教えてください。
A. Facebook
https://www.facebook.com/takahiro.jin.5
ありがとうございました!