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《河野 有実》 #0001 ロンドンでランジェリーブランドのデザインアシスタントをしながら、自分のブランドのベースとなるコレクションを作っている、河野有実さんに一問一答しました。

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ロンドンでランジェリーブランドのデザインアシスタントをしながら、自分のブランドのベースとなるコレクションを作っている、河野有実さんに一問一答しました。

Q. お名前を教えてください。
A. 河野有実

Q. 生年月日を教えてください。
A. 1994 12 22

Q. 出身地はどこですか?
A. 東京都渋谷区

Q. 出身学校を教えてください。
A. ロンドン芸術大学 チェルシーカレッジオブアーツ

Q. どのような高校生でしたか?高校生の時何をしていましたか?
A. 女子美という美術を専門にした高校に入り油絵やデッサンをたくさん描いていました。特に有機的な線が好きでヌードモデルやカエルやクラゲを放課後に残って描くなどしていました。あとは女子校だったのでひたすらネットで男子校の子と遊ぶのに必死でした笑 オフ会で渋谷に集まってカラオケに行くなど今思い返すとかなり青春を駆け抜けていたと思います。かと思えば唐突に地方の水族館に夜行バスに乗ってクラゲを見に行くなどしていました笑

Q. ロンドン芸術大学を目指すきっかけやできごと、理由等を教えてください。
A. 女子美の付属上がりで大学に入ったので環境の変化の無さや東京の閉塞感に嫌気がさして、パッと自分が大きく変わりたいと思い海外留学を決め大学2年生の時に退学をし、英語は全く出来なかったのですが、ロンドンの大学を目指しました。同時期にファッションサークルや映画サークルに入ったり色々なジャンルに手出していました。エスモードという服飾学校のダブルスクールして服の縫製の基本を学ぶこともしていました。とにかく手を動かすことが好きだったので何も考えず技術を習得していました。一番のきっかけは大学1年生のサマーセミナーで初めてロンドンに行きバービカンアートセンターで見たジャンポールゴルチエの展示に行き今まで思っていたファッションというジャンルのチープさやサブカル感のイメージが一掃され、思想とか体を使った一つの表現であることを認識し、何か身体に関わることをやりたいなとぼんやり思っていました。大学を退学したあとは1年間新芸術校という現代アートに特化した私塾に行きアートと社会問題との関わりについて学びました。

Q. 在学中にやっていたこと、考えていたこと、学んだことを教えてください。
A. 在学中はテキスタイル専攻だったのでひたすらニットをしていました。2年生からはほとんど学校に行かず、ランジェリーのブランドのスタジオに入り浸ってパターンを引いたりサンプリングして過ごしていました。
週1回あるレクチャーが自分の中で凄く実りある授業でした。リオタールの”ポストモダニズム”についてレポートを書いたり、フーコーの”知の考古学”や”モリスバーマンの”デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化”という本を読んで科学と魔術が生きていた時代に憧れを抱いたりしていました。

Q. 学部を卒業してからの進路(キャリア)を教えてください。
A. 2019年7月に卒業したばかりで、これからは自分のサステイナブルなランジェリーブランドの確立と女性の社会地位について考えたり、性教育の発信の場作りをしている真っ最中です。またタイに行ってトランスジェンダーの人が立ち上げたランジェリーブランドにインターンしに行ってこれからの多様な性の在り方の中でどのようなものが生まれるのかを見て考えたいなと思っています。

Q. 今してることを教えてください。
A. 今はロンドンでランジェリーブランドのデザインアシスタントをしながら自分のブランドのベースになるコレクションを作っています。現在はジェンダーロールが顕著に表れているポケットの歴史をアイデアにランジェリーに展開しています。

Q. その職業(仕事)を選んだきっかけを教えてください。
元々ランジェリーを着たり集めたりするのが好きでロンドンに来てからブランドと縁があってコラボレーションすることになってから、すごく日本の谷間を作るデザインとかシェイプアップだけのためのデザインを改めたいと思ったのがきっかけです。
もっと表現の一部として下着を着る楽しさや作り方を広めていけたらいいなと思っています。

↑河野さんのランジェリーコレクション

Q. 今後したいことは何ですか?
A. 凄くつまらない聞こえ方をすると思いますが、安定した稼ぎを出しつつ自分の居場所作りをすることです。
あとは性生活についてもっと活気的に話せる場や女性の悩みを聴きながら媚びないランジェリー作りをしていきたいです。
ゆくゆくはその場所をアーティストとかのスタジオだったり、もっと自由に表現も関わりも出来るような環境を作ってみんなで叶姉妹ごっことかしたいです。

Q. 在学中にやっておけばよかったと思うことはありますか?
A. 簿記とかですかね笑
まず自分が経営の管理などすることを考えていなかったので本当に学んでおけばよかったと思おます。けどネットとか本とかで頑張って調べてこれから地道に学んでいきます。
あとは何かコンペとか賞とかもらっておけばよかったな、とは思います。形式ばったフォーマットを作るのがとても苦手だったので我慢して何か一つでも分かりやすく自慢できるものを持っていればよかったなぁと思います。

Q. 過去または現在で影響を受けたものはありますか?
A. 感化されやすいので色々なアーティストの展示や旅行した場所や会った人に影響されます。
一番自分の考えが変わったのはチェルノブイリに旅行しに行った時に30年前の事故の大量の汚染水やゴミが未だに処理されず世界を汚し続けてる現実を体感したことです。同時にサステイナビリティの授業を大学で受けていたのでファッションが生み出すゴミやプラスチックなどについて本当に今すぐ真剣に私たちは行動していかなければならないと感じました。それから月経カップを使ったりunpacked shopで洗剤や食料品を買うように生活スタイルにも心がけるようになりました。
下着は常に身につけ清潔を保つためにも消耗が激しいものだと認知しています。それを心得つつエシカルなものを作っていけたらいいなと思うようになりました。

Q. 気分転換は、どうしていますか?
A. とりあえず寝る。寝れない時はオンライン麻雀をします。勝つまで続ける。
あと最近寝る前にボールにお湯を淹れてタオルで頭を包んで喉を保湿するというのにハマってます。リラックスできてホッとするのでおススメです。あとシナモンっていうサンリオのキャラクターがいてシナモンのyoutubeを見てアゲてます。
お風呂に入るのも好きです。月一あずまんフォーエバーという東浩紀さんと津田大介さんがやっているラジオを聴きながらお風呂に入るのが最高な時間です。
最近はちょっと自分的にブームが去ってしまいましたがタピオカを黒糖で煮るのも疲れが取れて良かったです。黒いツブツブが大きくなっていくのとっても愛おしい。

Q. 衣食住、生活で気をつけている事や、好きな事を教えてください。
A. エコや環境に気をつけて生活しています。近くにUnpacked shopという商品に梱包されていないお店があるのでそこに瓶とか持ってって食料や生活用品を買ってゴミも出さないし一つ一つ選んでいく過程が工作してるみたいで楽しいです。あとはもともとだらしがないので部屋がすぐ汚くなってしまうので、ベットの上だけは朝綺麗にします。
好きなことはうどんを食べること。

Q. 今行っていることのSNSやURL等ありましたら教えてください。
A. 私のインスタグラムです。
そのうちWEBサイトも随時更新したいと思います。
https://www.instagram.com/yuvi_kawano

ありがとうございました!

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